車内クリーニングでは何をするのか素材ごとに、それぞれの方法で

手が触れるあらゆる面を、奥まで洗浄します。 スチームと掃除機がけに加え、素材ごとに適した製品を使い分けます。

カーボンファイバーと黒のアルカンターラにオレンジのステッチを配したスーパーカーの室内

車内クリーニングで行うこと

車内の徹底クリーニングは、掃除機をかけてさっと拭くだけの清掃とは異なります。車内の素材はそれぞれに合った方法で洗浄し、通常の清掃では見落とされがちな場所も手作業で丁寧に仕上げます。エアコンの吹き出し口、シートレール、ドアポケット、シフトレバー周りのすき間、シートの縫い目など、ほこりや食べかすがたまりやすい箇所です。

内装を傷める原因として最も多いのは、製品の選び違いです。家庭用の油汚れ用洗剤は本革を乾燥させ、濡れたブラシは天井の内張りに水ジミを残し、艶出し剤を塗ったダッシュボードはフロントガラスに映り込みます。

素材よくある悩み処理方法
本革 皮脂、衣類からの色移り、乾燥 pHバランスを整えたレザークリーナーと柔らかいブラシで洗浄し、仕上げにコンディショナー
ファブリックシートとカーペット 奥に入り込んだ汚れ、シミ、におい 入念な掃除機がけとシャンプー洗浄の後、温水による吸引洗浄(エクストラクション)
樹脂パーツと内装トリム ほこり、指紋、紫外線による色あせ 内装用クリーナーで洗浄し、ベタつかないマットな仕上がりのUV保護剤を塗布
ガラスとディスプレイ ガラス内側の曇った膜、指紋 ガラス専用クリーナー。ディスプレイは柔らかいマイクロファイバーで
天井の内張り シミ、濡らしすぎによるたるみ 水分をできるだけ抑えた部分洗浄
手袋をした施工者が、タンカラーの本革内装のダッシュボードをブラシで清掃している様子
柔らかいブラシは、布では届かない縫い目やシボの奥まで入り込みます。

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湿度と車内環境

シンガポール気象局によると、シンガポールの平均相対湿度は約82%です。米国環境保護庁(EPA)は、カビを抑えるために室内の湿度を60%未満に保つよう推奨しています。湿気の多い駐車場で閉め切った車内は、この基準を大きく上回ります。

カビが育つには、水分と、栄養となる有機物が必要です。食べかす、こぼれた飲み物、皮膚の角質、カーペットにたまったほこりなどがそれにあたります。湿ったフロアマットや食べ物の残りかすがある閉め切った車内には、その両方がそろっています。最初に現れる兆候は、たいていかび臭いにおいです。エアコンもその一因になります。車を使っている間、エバポレーターが濡れた状態にあるためです。

スチームを使う理由

スチームクリーナーは100°Cを超える蒸気を発生させます。表面を除菌できるほどの高温で、縫い目や凹凸のある樹脂パーツから、薬剤に浸すことなく汚れを浮かせ、しかもすぐに乾きます。そのため、ドリンクホルダーやステアリング、ドアハンドルなど、毎日手が触れる場所に適しています。

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車内クリーニングの手順

大切なのは順番です。何かを濡らす前に乾いた汚れを取り除き、作業の後はドアを閉める前に車内に風を通します。

  1. 車内を空にして乾式の掃除機がけ

    フロアマットや車内の荷物を取り出します。シート、カーペット、シートレール、トランクに掃除機をかけ、繊維に絡んだ汚れはブラシでほぐします。

  2. スチームとブラッシング

    吹き出し口、縫い目、ドリンクホルダー、スイッチ類にスチームを当ててブラシをかけ、汚れを浮かせながら除菌します。

  3. 素材ごとの洗浄

    本革、ファブリック、樹脂、ガラスを、それぞれ専用の製品で上から下へと洗浄します。

  4. 吸引洗浄(エクストラクション)

    ファブリックシート、カーペット、フロアマットをシャンプーで洗い、温水で汚れを吸い出してから乾燥させます。

  5. 最終確認と換気

    ガラスを拭きムラなく仕上げ、しばらくドアを開けたままにして車内を乾かします。

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次のクリーニングまで車内をきれいに保つには

シンガポールの気候では、いくつかの習慣で仕上がりの持ちが大きく変わります。

  • マットを乾かす。濡れたフロアマットは閉め切った車内に置いたままにせず、取り出して乾かします。
  • 食べ物を残さない。食べかすやこぼれた飲み物は、カビやにおいの元になります。
  • 本革のケア。数週間ごとにレザークリーナーで拭き、数か月ごとにコンディショナーを使うと、しなやかさが保たれます。
  • サンシェード。ダッシュボードやシートを紫外線から守り、車内の温度上昇も抑えます。
  • エアコン。走行の最後の数分間、コンプレッサーを切って送風だけにすると、エバポレーターが乾きやすくなります。

外装にも同じ配慮が欠かせません。コーティング施工車は定期的なメンテナンスで仕上がりを保つことができ、その理由はセラミックコーティングの解説で詳しく説明しています。

車内クリーニングに関するよくある質問

日頃から手入れされている車なら約1時間、ファブリックシートにシミがあるなど汚れのひどい車内では1日の大半を要します。

においの多くは、こぼれた飲み物、食べ物の残りかす、湿ったカーペット、カビなど、車内にある何かが原因です。入念な清掃、スチーム、吸引洗浄で原因を取り除けば、たいていにおいも消えます。芳香剤はにおいを覆い隠すだけです。

短時間で、ノズルを動かし続け、すぐに布で拭き取るのであれば問題ありません。長時間スチームを当てると本革が乾燥するおそれがあるため、必ずコンディショナーで仕上げます。

毎日使う車の多くは、3〜6か月ごとが目安です。小さなお子様のいるご家庭、ペットを乗せる方、車内でよく食事をされる方は、より頻繁に必要になることが少なくありません。

本革はすぐに乾いた状態になります。吸引洗浄したファブリックシートやカーペットには数時間ほどわずかな湿り気が残りますが、窓を開けて日陰に停めておけば、より早く乾きます。

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